先生の笑顔。
「…え?」
一瞬、
時が止まったような気がした。
聞かなきゃよかった
すごく、後悔した。
そして、
泣きそうになった。
「ど、どんな人…?」
だからといって、
逃げたら変。
溢れそうな
涙を抑えて聞いた。
「もう…ノーコメント」
「な…なによぉ…それ」
もう、
言葉が出せないよ。
これ以上...
“キ-ンコ-ン カ-ン...”
こんな、
ナイスタイミングで鳴るチャイム。
「じゃ、じゃあ…私帰る!」
私は、
逃げるように
理科室を飛び出した。