偶像の素顔
さてと、日も落ちて寒さが厳しくなってきた。頬を叩いて気合いをいれた。神社から少し歩くと、小さなスーパーがあった。
ちょこちょこと買ってみる。大学の頃まで実家だったから、あんまり料理は自信ない(>_<)
ママに甘えてばっかりだった。
しっかりしなきゃ!
ちょっと気持ちがたかぶってしまって、いっぱい買いすぎちゃった(>_<)

袋が3つになって重い。
呆れながらも荷物を持ってくれる男性がいたらいいのに。また妄想してニヤニヤしちゃう。気づくと、さっきの男性をイメージしちゃってた。

階段を駆け上って、部屋に戻る。真っ暗で寒々しい部屋。テレビをつけて、にぎやかにしてみる。エアコンつけるけど、あんまり暖かくならない。今度、ストーブとかを買わなきゃいけないのかな。
キッチンでスグに夕食づくり。
こうやって料理してるときに、背後から抱きしめられたら……。
はぅん。ついついヨダレがでちゃった。
いろいろとわからないこともあったけど、温野菜とスープができた。
お腹もペコペコ。意外と失敗してない。
テレビは、バラエティー。ケタケタと出演者につられて笑う。
ふと時計を見たら、けっこう遅くなってた。お風呂に入った。湯船につかりながら、発声練習。
明日は、いよいよ出勤かぁ……。
ベッドに横になると、スグに眠ってしまった。
大学時代の友だちが、カレーをつくろうってニンジンを持って笑って走っている夢を見た。
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