足跡
「その…紘平さんの彼女さんは、浮気したことってないんすか?」
「ないよ。」
「…ですよね~」
俺は鉄の塊を投げつけられたような、心臓をズタズタに切り裂かれるような…そんな感覚で気持ち悪くなってしまった。
その後はお互いに極力この話題を避けて、仕事の愚痴や別に聞いてもいないのに高原の初体験の話を聞かされて、その場で解散した。
なんとなくそのまま帰るのは勿体なく感じてしまい、CDショップに立ち寄った。
何曲か試聴したりしたけど、正直全く曲なんて聞こえて来なかった。
ふと、ある一角に作られているコーナーに目が行った。
それは発売されたばかりのコンピレーションアルバムで、テーマが『失恋した時に聴きたい曲』だった。
入っている曲はみんなが知っているような曲ばかりで、確かに失恋して落ち込んだりしている時には聴きたくなるかもなと思った。
高原に買ってやろうかと思ったけど、確実に嫌味になるので止めておいた。
さすがにそんなに性格の悪いことはできない。
「ないよ。」
「…ですよね~」
俺は鉄の塊を投げつけられたような、心臓をズタズタに切り裂かれるような…そんな感覚で気持ち悪くなってしまった。
その後はお互いに極力この話題を避けて、仕事の愚痴や別に聞いてもいないのに高原の初体験の話を聞かされて、その場で解散した。
なんとなくそのまま帰るのは勿体なく感じてしまい、CDショップに立ち寄った。
何曲か試聴したりしたけど、正直全く曲なんて聞こえて来なかった。
ふと、ある一角に作られているコーナーに目が行った。
それは発売されたばかりのコンピレーションアルバムで、テーマが『失恋した時に聴きたい曲』だった。
入っている曲はみんなが知っているような曲ばかりで、確かに失恋して落ち込んだりしている時には聴きたくなるかもなと思った。
高原に買ってやろうかと思ったけど、確実に嫌味になるので止めておいた。
さすがにそんなに性格の悪いことはできない。