足跡
食事も一通り終わり、あらかじめお店に頼んでおいたケーキを食べながら母ちゃんが切り出した。
「加奈子は結婚とかまだしないの?」
母ちゃん!!それは禁句!!
「相手もいないのに?」
ほら、言わんこっちゃない。
トーンが低くなった。
「だって、お母さん、紘の歳でお姉ちゃん産んで、お姉ちゃんの歳で紘産んでるのよ?」
母ちゃんは親父に時代が違うんだよ。と言われていた。
姉ちゃんは親父のその一言に救われた。
ホッとしたのは束の間、次のターゲットは俺だった。
「じゃあ、紘は?ちかちゃんと結婚するんでしょう?」
その一言で火がつき、一斉集中攻撃を喰らった。
「いや…するにしてもまだ、25だし、まだ先でしょ?そんな養える程の給料貰ってないし。」
「そんなこと言って、あんたなんかと付き合ってくれるのなんてちかちゃんくらいなんだから!!ちかちゃんに嫌われたら、あんた一生独身だよ?」
姉ちゃんは、ものすごい真剣に、さっきの仕返しのように言ってきた。
「お父さんも、ちかちゃんだったら大歓迎だな。ちかちゃんもあきちゃんも娘みたいなもんだからな。」
結局、この日は結婚の話題で持ちきりになった。
そして最終的に、子どもの頃から何度も聞かされている、母ちゃんと親父お得意の2人の馴れ初めを聞かされた。
「加奈子は結婚とかまだしないの?」
母ちゃん!!それは禁句!!
「相手もいないのに?」
ほら、言わんこっちゃない。
トーンが低くなった。
「だって、お母さん、紘の歳でお姉ちゃん産んで、お姉ちゃんの歳で紘産んでるのよ?」
母ちゃんは親父に時代が違うんだよ。と言われていた。
姉ちゃんは親父のその一言に救われた。
ホッとしたのは束の間、次のターゲットは俺だった。
「じゃあ、紘は?ちかちゃんと結婚するんでしょう?」
その一言で火がつき、一斉集中攻撃を喰らった。
「いや…するにしてもまだ、25だし、まだ先でしょ?そんな養える程の給料貰ってないし。」
「そんなこと言って、あんたなんかと付き合ってくれるのなんてちかちゃんくらいなんだから!!ちかちゃんに嫌われたら、あんた一生独身だよ?」
姉ちゃんは、ものすごい真剣に、さっきの仕返しのように言ってきた。
「お父さんも、ちかちゃんだったら大歓迎だな。ちかちゃんもあきちゃんも娘みたいなもんだからな。」
結局、この日は結婚の話題で持ちきりになった。
そして最終的に、子どもの頃から何度も聞かされている、母ちゃんと親父お得意の2人の馴れ初めを聞かされた。