ひだまりの幸せ

出会い

早速、教室に向かい鞄を置いて体育館へ


体育館には続々と生徒が押し寄せる。


遥と誰が担任だろう?と、話していた。


生徒指導の先生が大声で叫んでる。

「1組!」

「2組!」

私達も5組の所へ並んだ。

これから長い長い始業式の始まりだ…

先生の話しを聞いてても面白くないし、誰が一緒のクラスかな?

辺りをキョロキョロ見渡した。
春休みでみんな羽をのばしたのか、茶髪や金髪がいっぱい…

後で生徒指導に怒られるんやろうなぁ。


「バチッ!」


目が合う男子が一人。


どっかで会ったかな?
顔は見たことあるような…

そんな事を考えてると、急に顔を前に向けられて耳元で
「お前は何しとるんや!話し聞きなさい」

生徒指導の先生だ!

顔が一瞬で真っ赤になり始業式中うつむいて立っていた。

でも、頭の中では今さっき目のあった男子の事が気になっていた。



クラスに戻り、遥の隣の席に座りたわいもない話しをしていると先生が入って来た。

そういえば、始業式の時に先生の発表があったが、全然聞いてなかった。


担任の先生は美術担当の井上先生。
おしとやかな雰囲気をかもしだしている。


「これから1年間よろしくお願いします。じゃぁこれから一言ずつ自己紹介をして今日は終わりにします」


「えぇ~!!」

みんなからのブーイング。

井上先生は素知らぬ顔で
「じゃぁそっちからずっといこうかな?」

仕方がない。

私達は最後の方に回ってきそう。



順番を待ちながらみんなの自己紹介を聞いていた。

「北山弘幸です。よろしくお願いします」

聞いた事ある名前やなぁ…

ふっと顔を上げて北山君を見ると体育館で目が合った男子だった。
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