君がタメ

戸惑う想い

映画の時
サヤが話してくれた病気の事…

あの時は嬉しかった。

本当に…

ケド、この時の俺はまだサヤへの思いが踏み込めずにいた


俺はサヤが好きなのか…

同情をしているのか…

解らなくなっていた。


後者だとすれば最悪な人間だ

そんな葛藤が俺を苦しめてた


サヤとの約束通り

あれからの俺達は

二人で会う機会が日増しに増えていたが

自分自身への疑いに気持ちが晴れず

俺は何かを見つけようと必死に
サヤの事を知ろうと

病気の事を調べた

サヤに近づくために

自分自身にケリをつける為に

サヤをもっと知る必要があった。


俺が病気について調べて分かった事は

真面目な人間がなる病だって事

自分に自身が無い事

目の前の問題が解けないと
次に行けず問題が山積みになってしまう事


重度だと生きている事が苦痛である事

体がダルイ、吐き気、やる気が出ない

薬に依存してしまう事など

俺が見た病気の症状一覧全てに
サヤは当てはまっていた


俺がサヤとの付き合いをする上で知っておかなければならない事
なんかも書いてあって

俺はがむしゃらにそれを読んで
覚えた

月が太陽に
変わっている事にも気付かずに…
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