遅咲きの恋
なんで私が高1だってわかったの…?





「もしかして…」





「おぅ、そうだ。オレも遅刻者だ。悪かったな。」





「べ、別に悪いなんて言ってませんけど…アナタも1年ですか?」





「おぅ。あ、名前忘れてたな。オレは松川潤也、ヨロシクな」





「松川クンって言うんだ♪私は梅本奈月。よろしくね」




「よろしくな、奈月。───ほれっ、手当て終了!!じゃ行くぞ。」






「ありがとうございます。それではまた会う日までさよならぁ〜」





「おいおいちょっとまてよ。助けてもらっといてなんだその態度は、あぁ?ほら、オレと一緒に行くぞ!」






「は、はぁ。」






そう言った彼は私の腕をグイっと掴んで、学校へ連れていった。











なんでだろう。


彼の手から″緊張″というものがジワジワと伝わってきた。






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