この手でどうか…
「それにこんな可愛い女の子の言う事無視する方が罰あたりだよ」

「あ、それで……ん? おん、な……? ふざけんな! 僕は男だ!」


ウィルドの悪気のない言葉に、お礼を言いかけたリセはそれも忘れて怒鳴り散らす。

周りの客もリセのその大声だけではなく、リセが男と言う事実に驚いていた。

今日二度目の女扱いに、リセはセレンにキチンとなだめられるまで怒り続けていたと言う。
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