この手でどうか…
「どうだろう。基本的にラピアスでは呪いが発動したらすぐに役場へ申請する決まりだけど……」

「じゃあ、探しましょうか。申請していない人」


まだ何もかもが確定した訳ではないと言うのに、

丁度三枚目のクッキーを食べ終えたセレンは、そう宣言する。

その人間を探す気で満々のようだ。突然のセレンの言葉に、ロディアは固まったままである。

そんなロディアにセレンがまるで怒鳴るように言う。


「わずかな手がかりがあるんだったら、
それを頼るしかもうないじゃないですか! 探しましょう!
ウィルド君にも伝えないと……!」


 と。
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