奴のとなり



・・・・・・・。



うわっ・・・。



思いっきり、うわーって顔された。



「別にあたしが言ったわけじゃないもん。
悪魔さんがそうだって言うんだよ?
あの悪魔さんがだよ?
悪魔さんって本当に綺麗なんだからね!」



話さなければ伝わらないことが多すぎて、
あたしは言いたいことを詰め込みすぎた。



奴はあたしを眺めるだけ眺めると、
頭を一撫でして立ち上がる。



思いっきり優しい、
眼差しで見つめる

・・・むかつく・・・。



思いっきり可哀そうな子扱い!!



奴に蹴りをかますと、
鼻息荒く保健室を後にした。










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