奴のとなり
ぼっ
頬が急激に火照るのを感じた。
いきなり何を言い出すんだこの人は・・・。
大人なナナミさんに、
可愛いなんて言われると、
ドキドキするじゃんか。
一人でドキドキしていると、
ナナミさんは楽しむような目で話を続けた。
「じゃあさ、
名前で呼んで、あいつはどんな反応だった?」
これには迷わずに即答できる。
「かんなり喜んでた!!」
「へぇーそれは面白いな」
「はい?」
「いや、こっちの話」
ナナミさんは自分が聞きたいことを聞くと、
もう何も教えてはくれなかった。