奴のとなり
ここは奴の異常な考えを改めさせねば。
あたしがしっかりしなくては。
「あのさぁ、
口出しするのもなんなんだけどさ、
桜ちゃんはケイとヤったの?」
落ち着いた様子ながらに楽しそうに
顔を緩めるナナミさんが
テーブルまでゆっくり歩きながら話に加わる。
「ヤル・・・やる?・・・・・・っまさか!!」
「ケイと一緒のベッドで眠ったの?」
「何で?」
「保健室の別々のベッドで休んだの?」
「もちろん、さっきからそう言ってるもん」
何が聞きたいんだろう。
分からないことが多すぎて首を傾げる。