奴のとなり
「そりゃあカッコイイし」
「彼と付き合ってるとかみんな羨ましがるよ」
「最高級品だもん」
ふん、ふん。
頷きながら聞いてもらえるのが
彼女達をいい気分にさせてるのか饒舌。
聞いてもないのにべらべら話してくれる。
あたしの質問にも快く答えてくれる。
彼女達は中々いい人らしい。
いつの間にやらあたし達は腰を下ろして
コンクリートに座り込んで話していた。
仲良くなったわけではないと思う。
たまに、ごくたまに厭味を挟まれるから。