奴のとなり



「ねぇ」



「ん」



「あたしは守られてるだけじゃやだ。
それなら一緒に戦うから、
何でも話して。
それが彼女でしょ」



「わかった」



そう言う奴の顔はとても優しそうで、綺麗。



いつもこの顔なら、
あたしも少しは素直になれるかもしれないのに。



もっといい彼女になれるのに。



なんて少しいい雰囲気のときに、
それをぶち壊すものがここに飛び込んでくる。










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