奴のとなり

2.酷い顔と仏顔




らーめん。



それが届くまで、
あたし達は何を話すでも、
何をするでもなかった。



拷問のような沈黙は、
さっきまで感じていた
鉛のような感覚を思い出させた。



脳内で2人がぐるぐるする。



もういいって。



わかってるよ。



そう思ってみても、
あたしには止められなくてイライラする。



そんな中、襖は勢いよく開かれた。










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