奴のとなり



ケイちゃんは部屋に入ってすぐに、


「うわっ!!
この部屋ピンクな感じになっとる!!
何でやっ!?」

ってけたたましく騒ぎ立てた。



ケイちゃんは
あたしの顔をまじまじと見つめては、


「何があったんや・・・」


と呟く。




ケイちゃんに頼るのは嫌だけど、
ここには彼しかいない。



あたしは意を決して口を開いた。



「ケイちゃん」



「なんや」



「あたしと一樹桃矢は喧嘩してたの」



「ふんふん」



「なのに・・・」



「何や?」



「何でキスしてきたの?」



「ぶほっ」



―・・・ばっちい。










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