奴のとなり



十分最悪のクリスマスだけど、
これ以上最悪になりたくなかったから。



昨日は幸せだった待ち受けを見ても、
今は悲しい気持ちになるだけ。



少し近づいたと思ったら、
すぐに離れてしまう。



空から小さな、
儚げな雪が舞い降りて、
とても寂しい気持ちになった。



奴はどんな気持ちで見てるんだろ、
なんて頭の中は奴でいっぱいだった。












< 268 / 555 >

この作品をシェア

pagetop