奴のとなり
でも今さら聞けないし。
もしかして・・・・・・。
奴は男の子として、ほら、何か不都合があるとか・・・?
王様な奴のことだから、プライドが邪魔して言えないとか。
うん、これが一番しっくりくるかも。
それなら仕方ないよね。
きっとそうに違いない。
あたしは一人暴走し始めてて、それを奴も感じ取ってた。
「変なこと考えてんじゃねぇだろうな」
「・・・」
睨みを利かせて凄んでくる。
般若のような顔で、あたしを睨みつけ威嚇する。