奴のとなり
「明けましておめでとうございます」
「桜ちゃん!!あぁわざわざありがとね。今年もよろしくねぇ」
「はい」
「あぁ、そういえば!!桜ちゃん鞄置きっぱなしだったろ?携帯だと思うんだけど鳴ってたよ」
「わぁ!ありがとうございます」
挨拶を済ませて、鞄を見ると、着信を知らせる光が点滅してた。
このタイミングでってことはお母さんだな。
思ったとおり、着信はお母さんで、ついさっき。
あたしは直ぐに掛けなおす。
直ぐに電話は繋がった。
「もしもしー?さくらぁ~?」
完全に酔っ払ってる。
後ろでぎゃあぎゃあとお母さんの悪友達が騒いでるのが聴こえる。