奴のとなり



「お母さん、明けましておめでとう」



「あぁおめでと!そういえば、あんたの彼氏だっけ?いつ来るって?」



「えっ!?」



あぁー・・・。



完全に忘れてましたとは言えないよね。



あたしはしどろもどろしながら、階段を駆け上がる。



襖を開けて、


「ねぇ!!2日って暇だよね?予定ないよね?」


思いっきり、はぁ?って顔された。



「用事あるの?」



「いや、ないけど」



「じゃあ、空けといて!!」



「あ?あぁ」



襖を再びぴしゃりと閉めて、あたしは携帯に向けて話す。










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