奴のとなり



「2日って決まってたの忘れてた」



「へぇ・・・。忘れてたとはいい度胸じゃない」



「いや、まぁね」



「まぁいいよ。楽しみにしとく」



母の電話はそれだけ言うと切れた。



危ない。



うっかり忘れてたよ。



部屋に戻ると、奴は不審な目であたしを見てて、


「さっきのなんだよ」


って不機嫌モード。



「2日、あたしんちに来るってことになったってだけだよ」



「へぇ・・・、!?」



いつも冷静な奴の顔が歪んで、ある意味の乗りツッコミだと思う。













< 363 / 555 >

この作品をシェア

pagetop