奴のとなり
サツキさんがコレだからか、奴の警戒も呆気感も少しは紛れたようで、大人しくサツキさんと話したりしてた。
サツキさんが奴を弄りたがってて、それだけは断固阻止してた。
弄ってもらえばいいのに・・・。
って思ったけど、言うのは止めた。
それから5人で話は途切れることなく続いて、笑い声が暖かく空間に篭る。
そういえば・・・。
あたしはふと疑問に思ったことを口にした。
「キサラギさんにもお礼を言わないと」
「何かの作戦だったんだって?」
「そうなんです。まさか・・・、サツキさんとお付き合いを・・・?」
「あらぁ、止めてよ~。それに、あの子はずっと好きな人がいるみたいよ」