奴のとなり
奴はそのまま乗っていて、
「また、連絡する」
とだけ言うと、ナナミカーで去っていった。
今日は初詣に行く。
だから、一旦睡眠と準備をしてから夕方から行くって話だったはず。
あたしは玄関のドアを開け、ソファに転ぶ。
お母さんはまだみたい。
どうせ、友達と飲むだけ飲んで、潰れてるんだろ。
あたしは転んだまま、夢の世界へと入っていった。
夢ははっきりとは覚えてないけど、起きたとき、嫌な汗を掻いてたから悪い夢を見てたんだと思う。
これから何か起こるってことを予兆させるように。