奴のとなり
猫みたいな桃矢くんの頭を撫でながら、あたしはベッドを抜け出した。
あたしが起き上がったのを見て、桃矢くんもベッドから出る。
2人で朝食を作って食べて、テレビを見ながら他愛ない話をたくさんした。
「時間あるし、どっか行くか」
少し考えて、あたしは頷いた。
色々な場所が案として飛び出すけど、冬休み中だし、どこに行ってもゆっくり楽しめそうにない。
散々話した挙げ句、決まったのは公園だった。
少し寒いけど、今日はぽかぽかいい天気で、ピクニックにはもってこいの日。
2人でお弁当を作り、部屋を出た。
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