奴のとなり



「あいつ、如月とのことが終わったら迎えに行くから、だから待っててほしい」



それだけ言うと、桃矢くんはあたしの頭を撫でた。



なんで離れなくちゃいけないの?



一緒にいても、キサラギさんのことは関係ないんじゃない?



納得できないまま、あたしは頷いた。



だから、ダメだったんだと思う。



中途半端ってダメだ。



って分かっときながら、あたしは中途半端にした。



これが終わりのはじまり。












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