奴のとなり
皐月さんと暮らし始めて3日
明日から学校だと思うとうんざりした
この3日はとっても楽しくて、本来の生活との接点が少ないから本当に悩んでたっけ?あんなに苦しんでたのって夢?妄想?って思った
でも明日から戻ってくる
あたしは皐月さんにお世話になりすぎてるから、美容院のお仕事を手伝った
手伝うってほどでもないけど
受付したり、掃除したり、お茶いれたり
できることは少ないけど、出来るかぎり頑張った
夕方、お客さんがいなくなって、掃除をしてた
「桜ちゃん」
手にガラスコップを持った皐月さんが奥から優雅に歩いてきた
朝から晩まで働いたというのに爽やかな笑顔で尊敬してしまう
それに指名もナンバーワンでいつ休憩をとっていたのかと思うほど
はい
差し出されたコップを手に取る
.