奴のとなり
「何で服着てないの・・・」
手を目に当てて、
見ないように問いかける。
視覚を遮っているからか、
いつもよりケイちゃんの声があたしの耳に響く。
返ってきた声は、
からからと笑いを含んだ声で、
あたしをからかうような声。
とても楽しんでいる声だった。
「やらしいこと想像してるんか?
さくちゃんは変態やなぁー」
こてこての関西弁で、おっさんみたい。
「ばっ!!違うわよ!!
あんたこそなんでそんな格好なのよ!!」
もう慌てふためいている自分が恥ずかしい。