奴のとなり



ケイちゃんはケタケタ楽しそうに笑うと、
「裸にシーツが最高やねん」、
と独自の持論を自慢げに話していた。



「さくちゃんも試したらわかるわ」、
とさえ言ってのけた。



変態はあんただよ!



と、口には出さないものの、
態度には出ていたらしく、
ケイちゃんはやっぱり笑っていた。



あたしは奥の布団に飛び込むと、顔まで潜った。



太陽の匂いのする布団は、
ケイちゃんの破廉恥な言葉を、
破廉恥なその容姿を忘れさせてくれた。










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