奴のとなり
「どっちでもいいってのは、別に桜に興味がないからじゃない」
「うん、そこまでは分かった」
「ってことだ」
「わははっ!!!!」
おばさんには分かってあたしには全然分からないらしい
おばさんは耐え切れなくなったのか、笑いながら桃矢くんの頭をがしがし叩いた
「かずちゃんは可愛くなったねぇ!!おばさんも嬉しいよ。かずちゃんは、さくちゃんならどんな姿でも好きだって言ってんだよ!!あんた、幸せ者だねぇ」
しみじみしたように、おばさんは頷きながら、手を払い続ける桃矢くんを気にすることなく撫で続けた
ぼっ
あたしの顔っていうか、全部が爆発したみたいに熱い
穴
があったら入りたい
ちょっと冷静になって分かったけど、ここに誰も居なくてよかった
他のお客さんとかいたら、かなり恥ずかしい
この3人でもこんななのに
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