奴のとなり
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
「ぎゃっ!!」
「どうした」
さっきまで気をとられて気づいてなかった
見下ろしてみると、何故かあたしは下着姿
奴は何も変化なし
「なんか…イリュージョン起こってる」
「……」
「服、あたしが脱いだっけ?」
「俺が脱がせた」
「っっ!?」
「もういいか?」
「……はい」
返事と共に、あたしの体はベッドに沈む
キスに溺れてる間に脱がされた服
桃矢くんは慣れっこなんだって嫌でも実感させられる
別に桃矢くんの初めての人になりたいわけじゃない
過去の話をしても仕方ないし
過去があっての二人だってわかってる
ちょっと悔しいだけ
無理だってわかってるけど
.