奴のとなり



バカ男!



足をぶらぶら振りながら、
お弁当を開いた。



あたしの家には
あたしとお母さんの二人しか居ない。



お父さんは小さいときに事故で死んでしまって、
それからは二人で暮らしている。



お母さんはあたしのために一生懸命働いてくれていて、
だから家事はあたしの仕事。



お弁当ももちろん手作りだ。



お母さんのお金を無駄遣いなんてできないもん。



ウィンナーを摘むと、口に放り込む。









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