【さみ短】トモダチのカノジョ(恋愛中毒2)
「自分で渡せばいいのに」
サークルの後輩からも渡されて、うんざりした私はそういった。
晴菜ちゃんのメガネの奥の瞳が大きくなった。肩までの何の手も加えてなさそうなストレートの黒髪がさらりと揺れる。
「え、いいんですか?
だって、彩先輩の彼氏なんですよね?」
「ううん、違うよー。
アイツ、彼女作らない宣言してるもん」
私は誰にでも言うように、そう、さらりと告げた。
それが、間違いの始まりなんて思うことすらなく。
サークルの後輩からも渡されて、うんざりした私はそういった。
晴菜ちゃんのメガネの奥の瞳が大きくなった。肩までの何の手も加えてなさそうなストレートの黒髪がさらりと揺れる。
「え、いいんですか?
だって、彩先輩の彼氏なんですよね?」
「ううん、違うよー。
アイツ、彼女作らない宣言してるもん」
私は誰にでも言うように、そう、さらりと告げた。
それが、間違いの始まりなんて思うことすらなく。