優しい檻

「これ…」
「あ、そうそう!私先月この人のコンサート行ったのよ!すごく良かったわ~、それに彼、素敵じゃない?ファンになっちゃった!それで、あなたが、この人に教えてもらってるって聞いて!ね、彼どんな人?」

夫人は一気に喋り雪依を見て、話を止めた。

「あら、先生どうしたの?!」

気付いたら涙が出ていた。


< 22 / 106 >

この作品をシェア

pagetop