優しい檻

―ようやく会ってくれる


さっき久しぶりに会話をしただけで泣きそうになった。
今まで息も出来ない位に苦しく、辛い日々だった。


近くの喫茶店に向かおうと、途中の階段を降りる時だった。

――背中から誰かの手で押された。


そのまま雪依は下に転げ落ちた――






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