優しい檻

「僕の展示した作品、結構好評で、今度絵画展に出品されることになったんだ。」
「そう、おめでとう!凄いじゃない。」

俊一は雪依に甘える様に腕の中に入ってきて、「今度どこか旅行行こう?」と言った。
「―うん…」

俊一はようやく笑顔を見せた。

(―ごめんね、俊。不安にさせちゃって…)

―でも大好きだからね。


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