向日葵-the black cat-
「ヨシくんさ、言ってたんだ。
アイツと一緒にこんな小さな店するのが夢だったんだ、って。」
「―――ッ!」
「けど、もう無理だから。
だからそれは、お前ら二人に託すよ、ってさ。」
すっげぇ迷ってたけど、それでもお前と一緒に居たいのだと、俺は彼女に伝えた。
ヨシくんも夏希も、どっちも測れないくらいに大事だからこそ、どちらもを大切にしたいと思うんだ。
“どう、一緒に”と問うてみれば、彼女は静かに頷いてくれ、俺は小さく口元だけを緩めた。
「これからは、楽しいことばっかして過ごそうぜ。
酒飲んで酔っ払って、そんでビリヤードの大会してみんなで騒ぐの。
お前はそんな俺に呆れて、たまに怒ったりしてさ。
そういうの、きっと楽しいと思わねぇ?」
いや、絶対に楽しいよ。
俺の夢を馳せた台詞に夏希は笑顔を零してくれ、珍しく饒舌に語ってしまった自分の姿がどこか可笑しく感じてしまう。
「楽しみだね、それ。」
「だろ?」
偶然にでも再会したとして、そしたらその時は、どんな話をするんだろうと思っていた。
だってまさか、こんな風にして二人で未来を思い描くだなんて、思いもしないじゃないか。
他愛ないだけのことかもしれないけど、今度こそ二人、同じ方向を向いて共に歩んでいけるんだってことに、愛しさを覚えずにはいられなかった。
アイツと一緒にこんな小さな店するのが夢だったんだ、って。」
「―――ッ!」
「けど、もう無理だから。
だからそれは、お前ら二人に託すよ、ってさ。」
すっげぇ迷ってたけど、それでもお前と一緒に居たいのだと、俺は彼女に伝えた。
ヨシくんも夏希も、どっちも測れないくらいに大事だからこそ、どちらもを大切にしたいと思うんだ。
“どう、一緒に”と問うてみれば、彼女は静かに頷いてくれ、俺は小さく口元だけを緩めた。
「これからは、楽しいことばっかして過ごそうぜ。
酒飲んで酔っ払って、そんでビリヤードの大会してみんなで騒ぐの。
お前はそんな俺に呆れて、たまに怒ったりしてさ。
そういうの、きっと楽しいと思わねぇ?」
いや、絶対に楽しいよ。
俺の夢を馳せた台詞に夏希は笑顔を零してくれ、珍しく饒舌に語ってしまった自分の姿がどこか可笑しく感じてしまう。
「楽しみだね、それ。」
「だろ?」
偶然にでも再会したとして、そしたらその時は、どんな話をするんだろうと思っていた。
だってまさか、こんな風にして二人で未来を思い描くだなんて、思いもしないじゃないか。
他愛ないだけのことかもしれないけど、今度こそ二人、同じ方向を向いて共に歩んでいけるんだってことに、愛しさを覚えずにはいられなかった。