向日葵-the black cat-
『美弥子、暇してんだろ?』
『だったら?』
『だったら、相手してもらおうかと思って。』
『何の?』
『セックスの。』
心の真ん中に開いた穴を塞げるのなら、それが何であろうと良かったんだ。
夏希が俺よりあの男を選んだのなら、本当にもう、今度こそ終わりだと思ったから。
美弥子は俺の2つ上で、今じゃヨシくんの下でキャバクラ仕切ってるけど、結構関係は長いと思う。
例えばふらっと居酒屋に立ち寄るように、美弥子とも、そんな風な関係だった。
『今度は誰の代わりにあたしのこと抱きたいの?』
『誰でも良いじゃん。』
『アンタってさ、ホントに最低だよねぇ。』
そう、呆れたような瞳が向けられ、俺は誤魔化すようにおどけてみせた。
お互い一切恋愛感情はないし、キスのひとつもしたことないような、セフレそのものってゆーか。
『まぁ良いけどね、別に。』
刹那、デスクへと腰をついていた彼女を押し倒すと、真っ昼間の陽射しが窓から差し込み、軽く舌打ちを混じらせてしまう。
少なくとも夜ならば、一切の光さえも遮断して、夏希のこと想像出来たのに、って。
乱雑としたキャバクラの事務所で美弥子の体をむさぼれば、アイツはどんな風に鳴くんだろう、なんてことを考えている自分にひどく嫌悪感を抱いてしまう。
喘ぎ声を洩らす口を塞ぎ、散らばった書類が宙を舞う中で、美弥子の体を反転させるようにして、結局バックで最後までヤったわけだけど。
つか、毎度のことながら後味最悪だし、一瞬だけ塞がったようにも感じていた心の穴は、行為が終わると倍の大きさになっている気がするのだから、始末が悪い。
もう何度、欲しいものを諦めてきたんだろう。
『だったら?』
『だったら、相手してもらおうかと思って。』
『何の?』
『セックスの。』
心の真ん中に開いた穴を塞げるのなら、それが何であろうと良かったんだ。
夏希が俺よりあの男を選んだのなら、本当にもう、今度こそ終わりだと思ったから。
美弥子は俺の2つ上で、今じゃヨシくんの下でキャバクラ仕切ってるけど、結構関係は長いと思う。
例えばふらっと居酒屋に立ち寄るように、美弥子とも、そんな風な関係だった。
『今度は誰の代わりにあたしのこと抱きたいの?』
『誰でも良いじゃん。』
『アンタってさ、ホントに最低だよねぇ。』
そう、呆れたような瞳が向けられ、俺は誤魔化すようにおどけてみせた。
お互い一切恋愛感情はないし、キスのひとつもしたことないような、セフレそのものってゆーか。
『まぁ良いけどね、別に。』
刹那、デスクへと腰をついていた彼女を押し倒すと、真っ昼間の陽射しが窓から差し込み、軽く舌打ちを混じらせてしまう。
少なくとも夜ならば、一切の光さえも遮断して、夏希のこと想像出来たのに、って。
乱雑としたキャバクラの事務所で美弥子の体をむさぼれば、アイツはどんな風に鳴くんだろう、なんてことを考えている自分にひどく嫌悪感を抱いてしまう。
喘ぎ声を洩らす口を塞ぎ、散らばった書類が宙を舞う中で、美弥子の体を反転させるようにして、結局バックで最後までヤったわけだけど。
つか、毎度のことながら後味最悪だし、一瞬だけ塞がったようにも感じていた心の穴は、行為が終わると倍の大きさになっている気がするのだから、始末が悪い。
もう何度、欲しいものを諦めてきたんだろう。