君が落ちるまで
夢伽の上履きがボロボロになっていた。

「何コレ・・・!?」

信じられなかった。夢伽は女子からも嫌われていなかったはずだ。

とりあえず夢伽は上履きを持って教室に入った。

入った瞬間、静まり返った。

「玲奈、おはよぉ。」

そう言ってきたのは財閥のお嬢様、西園寺美弥(さいおんじみや)。

私は

「美弥、おはよ~!!」

と言った。夢伽も

「美弥ちゃん、おはよう。」

と言った瞬間、状況は一変した。

「玲奈、この子誰?」

美弥は夢伽を指差して言った。

「え?誰って・・・夢伽じゃん。」

私が言ったら、美弥の取り巻き、栗原穂波(くりはらほなみ)が言った。

「あ、転校生?うち、栗原穂波。ほなってよんでね。」

夢伽はキョトンとして

「え?ほなちゃん何言ってるの・・・?」

その瞬間、クラスのボス、大西京平が言った。

「おい、大井~。トボけんのやめたら~?」

いろんな子が

「つか、死ねばいいのにね。」

「大井さんキョドッてるよ~」

「自信過剰女キモ~い」

と夢伽に言った。

夢伽は教室から逃げ出した。
< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop