夏 夢現

右腕の熱

「おはようさん えらい顔してるねぇ」
味噌汁を運びながらばーさんがいった
「寝れなかったんだよ
波の音がすごくて・・・」
「波の音がね?」
意味深な顔
「なんだよ」
「強がるのをやめたらいいのにねぇ
惹かれあうのは仕方の無いことなんだから
そうすればうまくいくよ すべてがね」
「惹かれあうって・・・」
「自分が1番よく知ってると思うよ
カイリや ずっと昔はわかっていたことなんがから」
「意味がわからん」
「まぁいいさ
そのうち思い出すよ」
ニコニコ笑いながら飯をぱくぱく食べている
俺は首をかしげながら味噌汁をすすった
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