夏 夢現
気がついたら全速力で走っていた
どこに行ってんだか知らねぇけど・・・
「はあっ」
息を吐いて止まったところは海だった
青くて青くて
俺には痛かった
「なんで・・・俺ここにいんだろ・・・っ」
右の腕が熱くなった
来たくなかった
来れなかった
大好きだったこの場所に
あんなに好きだった海も今は匂いをかぐことすら
苦しくて、どうにかなりそうになる
「熱・・・」
今でも思い出せる
俺の腕をつかんでいたんだ
俺も必死につかんでいた 離さないようにって
でも俺は離してしまったんだ
海に引きずりこまれる瞬間を、俺は目の前で見た
大切な人が自分の手からすりぬける瞬間を、俺はあじわった
この右腕にまだ感触が残っている
どこに行ってんだか知らねぇけど・・・
「はあっ」
息を吐いて止まったところは海だった
青くて青くて
俺には痛かった
「なんで・・・俺ここにいんだろ・・・っ」
右の腕が熱くなった
来たくなかった
来れなかった
大好きだったこの場所に
あんなに好きだった海も今は匂いをかぐことすら
苦しくて、どうにかなりそうになる
「熱・・・」
今でも思い出せる
俺の腕をつかんでいたんだ
俺も必死につかんでいた 離さないようにって
でも俺は離してしまったんだ
海に引きずりこまれる瞬間を、俺は目の前で見た
大切な人が自分の手からすりぬける瞬間を、俺はあじわった
この右腕にまだ感触が残っている