ぐるぐるジャック
ジャックと少女
「あーあ。どっかに美味い『心』はねーかなぁー」
そんなことを言いながら、ジャックは飛んでいた。
上には満天の星空。明るく照らす下界のネオンに心が踊る。
「しっかしよぉ、最近の人間はわりぃ心を持ち過ぎだぜ。持ってねぇのは、小せぇガキぐれぇなもんだ」
へへっ、と笑って空中でくるりと一回転。
「ま、俺には関係ねぇけどな。……あー腹減った!そろそろ飯にすっか」
ジャックは真夜中なのに明かりが付いている、一軒の家に向かって降りていった。