ぐるぐるジャック
「へ?…………ぬ、ぬぁあああ!?」
(な、なんで俺の姿がみえてんだ!?)
「……あなた、誰なんですか!?どうやって二階から入って来たんですか!?ていうか、なんで窓すり抜けれるんですか!?」
「だああもう!!いいから落ち着けって!」
少女は半ばパニックを起こしかけていたが、会話が通じるのがわかると次第に落ち着きを取り戻していった。
「いいか?俺はジャック、悪魔だ」
「あ……あくま?」
「そう。で、悪い心を飯にすべく探しにきたんだが…………驚いたな」
「な、何が?」
ジャックは顔をしかめながら続ける。
「お前みたいな綺麗な『心』の持ち主は初めてだ」
「………………は?」