あしたは笑おう
「先輩!俺が部長なんかできるわけないじゃないですか!」

勇馬は戸惑いながらも部長に話した。
誰もが勇馬は無理と分かっている。それなのに‥何故部長を勇馬に任せたのには理由があった。



―1週間前―
3年生の会話


「なぁ!新しい部長‥誰がいいと思う?」

「んーとね。俺は勇馬かな!」「俺も、勇馬に一票!」


「勇馬~?!あいつは確かにバスケの上手さは認めるよ。でもよ、あいつに部をまとめられるか?」



「俺見たんだよね。」


「見たってなにを?」


「あいつが練習の後1人で練習してるとこ。あいつのバスケの上手さは努力の証だよ。みんなをまとめられるか‥ちゃんと声を出せるか‥‥‥‥とかじゃなくて頑張ってる姿を見せて背中から引っ張っていける奴がキャプテンにふさわしいと思う。」
確かに勇馬は毎日練習後1人残り練習をしている。
1年生が片付けをするので
2年生は勇馬の練習を見ていない。
だからこそ勇馬にキャプテンをやってほしいというのが3年生の願いだった。




「勇馬!やってくれるな?」


勇馬はまだ迷っていたが
同級生で親友の大牙(たいが)に「協力するしさ。やってみろって。」
大牙は2年で唯一、勇馬が練習していること見ていた。
大牙に後押しされた勇馬は
「やらせてください!」
勇馬の堂々とした声が体育館に大きく響いた。
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