あしたは笑おう

3年生はいなくなり
新しく部長になった勇馬と副部長を任せられることになった功平(こうへい)の2人がさっきまでの熱気はどこへいったのだろうか？‥と疑うぐらい静まり返った体育館に残った。
2人は秋の新人戦までの練習計画を考えなければならない。


功平は勇馬と違いリーダー的存在。それに加え、バスケの腕も勇馬に続くぐらい上手い。部長は功平で決まりだと思っていたぐらい周りからの信頼感は高かった。






功平と勇馬は違う小学校でバスケを始めた。
2人はライバル同士で、いつも試合の前に１on１で勝ち負けを争っていた。
勝負はいつも勇馬のほうが一枚上手。それでも功平は立ち向かう。
2人の唯一の共通点。
それは負けず嫌いぐらいのこと。
功平は負けるたびに悔し涙を流し泣きすぎで涙が口に入る。汗と交ざり合い少ししょっぱいが悔しい気持ちのほうが大きかった功平は練習を繰り返した。




それでも小学校の時勇馬に勝てることはなかった。
勇馬のバスケセンスは抜群に優れている。
でも勇馬は違った。それに甘えず功平が練習している時間勇馬も黙々と練習していた。