あしたは笑おう
顧問の先生にも提出して部長、副部長としての初仕事は終わった。



勇馬は時計を見た。
まだ4時過ぎかぁ‥。
塾まで時間あるなぁ‥。



勇馬が目線を下にずらすとバスケットボールが転がっていた。

そーいや小学校から功平とやってなかったっけ‥?
久々だからな‥やるか☆


「こうへい!時間大丈夫か?!」


功平の家はすぐ近く。
用事もないから断る理由はない。

「あるよ☆」

勇馬はボールを手にした。
「久々だ。ボール見つけたんだ!1on1やろおぜ☆」



―功平の心臓の音が変わった。バスケを始めた時の感覚と似ている。
この言葉を待っていたのかもしれない。


「おう☆やる!」
功平は急いで制服を脱ぎバッシュに履き替えた。


勇馬対功平。
第1ラウンド開始。
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