あしたは笑おう
功平の完敗だった。功平はしばらく体育館の天井を見つめた。
勇馬が強いのは分かっていたけど
これほどとは‥‥☆


功平は起き上がると
勇馬の方を向いた。


「今日は完敗だ。やっぱ強えな!勇馬は‥☆」
自分の負けを認めた。
だが気持ちとは裏腹に顔の表情は悔しさでにじみ出ていた。



「功平のオフェンスもなかなかだったよ☆一回こけそうになったから!」
確かに勇馬は一回こけそうになった。
だが勇馬は必死でこらえた。相当足腰を鍛えているんだ。と功平は思いながら尊敬した。





「なあ?勇馬。」
功平が口を開く。

「なんだ?功平?」



功平は照れてるのか分からないけど笑って話し始めた。




「俺さ‥バスケに冷めてたんだ。でも今のお前との勝負で熱が戻った気すんだ!‥ありがとな。」


勇馬はいえいえという顔をして笑って返した。
功平は続けて口を開く。



「バスケやるなら本気で頂点目指そうぜ☆‥今の俺たちには遠いかもしんない。でも夢に向かって頑張ってみたいんだ。全国制覇やってやろおぜ!」


功平の顔は輝いていた。
最高の笑顔で‥☆



「うん‥☆俺も本気で頂点目指したい。功平やってやろおぜ!!」


2人は目を合わせて
この言葉‥気持ちは嘘じゃないと確かめあった。
1番になる。負けず嫌いが常に考えること。今の2人は幼い頃に戻っていた。




「勇馬!1番になった時新光中のエース佐川勇馬を俺は倒すよ!それまではチームメイトだ☆」



「やれるもんならやってみな!」


2人の熱い約束が交わされた。
新光中バスケ部は今動きだした。
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