圭二とアヤ2
人生【ばらいろ】
あたしはなんか、苦しい感じがして起きた。
「うぐっふ。」
なんだかそのあとも、寝ることができなかった。
寒い。
なぜか足はケイジの家の方角を指して、止めない。
道はうねりをあげて、あたしを呼びせるようにケイジの家へとひきつける。
空に輝く星たちがあたしを待っていた。
チャイムが鳴った。
んだよ・・・
どうせ、あんまり眠れなかった。
なんだか胸騒ぎがして。
どこかへ行かなくてはいけないような気がして。
「アヤ・・・」
「あたし・・・」
「大丈夫だよ。」
なぜかとっさに出た言葉。
何が大丈夫なんだろう?
安心させる言葉か?
この大丈夫で、俺はアヤをいつも悲しませたのに・・・