有罪モラトリアム
きっとBにとって、すごく勇気のいる一歩だったと思う。
自分が少しでも好意を寄せる相手との恋を拒み続けていたのに。
なんだか、Bの強がりがすごく可愛らしく見えて、
そして、なんだかカッコよかった。
すごく、応援してあげたくなってしまった。
私にできることがあればいいのに。
・・・あるじゃないか!!!
Cさんのことだ!
でも今ここでBにCさんのことを言ったら・・・
せっかくの勇気を台無しにしちゃう可能性だってある。
この場合ベストなのは・・・・
BにもMにも、Cさんの恋心が伝わる前に阻止しちゃうことなのでは?!
Cさんも傷つかなくてすむし、一石二鳥?!
よーし!一肌脱ぎますか!
ぁあ、なんか燃えてきちゃった!!!
私「B!私超応援してるから!」
B「はいはいw」
B「ユキこそがんばりなさいよw 恋も学校もねw」
私「うん・・・!また相談乗ってねw」
B「仕方ないなぁw」
Bと話をするとき、私はいつも自然体のままで喋ることができた。
自分の素直な思いを、そのままぶつけることができた。
ずっと、そうだった。
こんな友達はなかなかできないものだと思う。
ボーリングの罰ゲームの時だって、
私を泊めてくれた時だって、
今だって、
Bは私のことを応援してくれていた。
Mだって、ずっとなんだかんだで協力してくれてた。
今度は、私の番だ。
2人の恋を、応援したい。
「がんばって。」
聞こえるはずないのに、画面の前で思わずつぶやいた。
そして私は勇んで、Cさんと話をすることにしたのです。