有罪モラトリアム

なんかとっても申し訳ないことしてる気持ちになってきた・・・。
いくら私がBのこと応援したいからって、Cさんにだって恋をする権利はあるよね・・・。

でも・・・2人は相思相愛なわけだし・・・
Cさんの恋の可能性はとっても低いと思うなぁ・・・。
傷つく前に諦めちゃったほうがいいと思ったんだけど、やっぱり余計なお世話だよね・・・。

そう考えると、
自分の好きな人と、好きな人の好きな人が重なる可能性って、
すご~く低くて難しいことなんだって気づきました。

よくある質問で、「恋人をなぜ好きになりましたか?」なんてのがあるけど。

例えば「彼の優しいところが好きになったからです。」って答えるとする。

でもよくよく考えれば、世の中に優しい男性なんていっぱいいるわけで。

じゃあ優しい人なら全員好きになれるかっていうと、そういうわけでもない。

彼だから好きになるのだ。

理由なんてない。

どうしても答えなければいけないなら、「第六感です。」とでも言うしかないのかもしれない。


C「でもまだ付き合ってるわけじゃないんでしょ?」


私「たぶんそうだと思うけど。」


C「じゃあしばらく様子見かなぁ・・・。」


やっぱりこういう小細工は私には向いてない気がする・・・。
もうこれ以上余計なことを言うのはやめておこう。

Cさんと話してから数日後、BからMと付き合いだしたという報告を受けました。
私はもちろんBの幸せを望みましたが、
その一方でCさんの恋が散ったことが心にひっかかっていました。

でも私はCさんに2人のことを言うことができませんでした。

BとMは、ヴァナでも2人でPTを組んで遊びにいったり、一緒に行動することが増えていきました。

2人同時にログインやログアウトをするときもありました。

そしてとうとう、Cさんも気づいてしまったようです。



C「ねぇ。ユキ。Mの好きな人って、Bだったんだね。」


私「そうみたいだね。」


C「Bじゃ勝ち目ないなぁw」


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