有罪モラトリアム
第2章:仮想世界へ
彼との出会い
初めてできた、ゲームの中での友達。
私はその人のことを鮮明に覚えています。
その人の発する一言一言に、優しさを感じていました。
ゲームを始めて数日後のこと、フィールド上でまだ慣れない戦闘に手間取っている時、
初めてウィンドウにチャット文字が流れました。
「良かったらいっしょに戦いませんか?」
え?え???
チャットはPCでしたことがあります。
でも、ゲーム機にはキーボードが繋がっていませんでした。
接続できるキーボードをまだ買っていませんでした。
慌てて、なんとかコントローラーで返事しました。
「ごめんなさいきーぼーどなくって」
打つのにかなり時間がかかってしまいました。
どうしようかと思っていたら、すぐ近くにその人はいたみたいで、私にペコリとお辞儀をしました。
男性キャラクターの「カナタ」さんでした。
「キーボード、持ってないんですね。僕もまだ始めたばっかりで・・・よかったら一緒に遊びませんか?」
彼は何も知らない私に、丁寧にゲームシステムや操作方法などを教えてくれました。
そして私は毎日のようにカナタさんと一緒に遊ぶようになりました。
友達の数はどんどん増えていきました。
でも一緒に遊ぶ人が増えても、彼とは毎日一緒にいました。
カナタさんはいつも丁寧で、親切で、すごく大人びた印象がありました。
誰に対しても、その親切な姿勢は変わりませんでした。
どんな人が、カナタさんなんだろう・・・。
いろいろと想像をしてみますが、実際に聞く事はできません。
私の毎日はゲームで頭がいっぱいになっていきました。
キーボードを買って、みんなとたくさん話ができるようになると、
ますます楽しくてたまりませんでした。
そしてみんな自分の事を少しずつ話すようになっていきました。
中には、沖縄の人もいたり、
社会人の人もいたり、
普段、学校と家の往復をしているだけでは絶対に出会わないような人達との出会いが、そこにありました。
私はその人のことを鮮明に覚えています。
その人の発する一言一言に、優しさを感じていました。
ゲームを始めて数日後のこと、フィールド上でまだ慣れない戦闘に手間取っている時、
初めてウィンドウにチャット文字が流れました。
「良かったらいっしょに戦いませんか?」
え?え???
チャットはPCでしたことがあります。
でも、ゲーム機にはキーボードが繋がっていませんでした。
接続できるキーボードをまだ買っていませんでした。
慌てて、なんとかコントローラーで返事しました。
「ごめんなさいきーぼーどなくって」
打つのにかなり時間がかかってしまいました。
どうしようかと思っていたら、すぐ近くにその人はいたみたいで、私にペコリとお辞儀をしました。
男性キャラクターの「カナタ」さんでした。
「キーボード、持ってないんですね。僕もまだ始めたばっかりで・・・よかったら一緒に遊びませんか?」
彼は何も知らない私に、丁寧にゲームシステムや操作方法などを教えてくれました。
そして私は毎日のようにカナタさんと一緒に遊ぶようになりました。
友達の数はどんどん増えていきました。
でも一緒に遊ぶ人が増えても、彼とは毎日一緒にいました。
カナタさんはいつも丁寧で、親切で、すごく大人びた印象がありました。
誰に対しても、その親切な姿勢は変わりませんでした。
どんな人が、カナタさんなんだろう・・・。
いろいろと想像をしてみますが、実際に聞く事はできません。
私の毎日はゲームで頭がいっぱいになっていきました。
キーボードを買って、みんなとたくさん話ができるようになると、
ますます楽しくてたまりませんでした。
そしてみんな自分の事を少しずつ話すようになっていきました。
中には、沖縄の人もいたり、
社会人の人もいたり、
普段、学校と家の往復をしているだけでは絶対に出会わないような人達との出会いが、そこにありました。